小学生の宿題 〜指で計算する掛け算〜

フランス式指計算

ども、WEBデザイナーの猫丸のんです。

最近少しずつではありますが、WEBデザイナーとしてのお仕事をいただけるようになってきた今日この頃です。
そんなわたくし、普段は放課後等デイサービスの児童指導員をしております。

私が所属している事業所には、小学校一年生から中学校一年生までの利用者さんが毎日元気いっぱいにやってきます。
来所してすぐに体を動かして遊びたがる彼らですが、そこは「まずは宿題をせぃ!」とランドセルを開けさせるところから私たちの仕事が始まりますw

宿題は自分で考えながら取り組むというのが基本なので、まず自分で考えてみてわからないところはスタッフを呼ぶという形にしています。
が、小学三年生で算数の宿題に掛け算が出題されるようになると、ランドセルから宿題を出すよりも早く「わかんなーい」「教えてー」と言われるのがデフォルト。
そりゃそうですよね、掛け算って足し算や引き算に比べると急に難しくなるイメージですもん(←私個人の見解です)。
大人の私でさえ、九九なんて今だに6の段くらいからあやふやです。

教え方も3✖️3くらいまでなら「3+3+3と一緒だよ」って教えられるし、考えるほうも3を3回足すくらいなら計算しやすいでしょう。
でも7✖️8とかなっちゃうとねぇ、7を8回足すのは大変!
なにかもっと簡単に教えられる方法ないかな?って思ってました。
例えば足し算や引き算のように、掛け算も指を折って数えられたらいいのに…。

そんなとき、ひょんなことから知ったのがフランス式指計算
実は掛け算も、足し算や引き算のように指を折って数えられるんです!

フランス式指計算の方法

ではフランス式指計算とは、どういうものなのでしょう?
使うのは右手と左手だけで、考え方としては『立っている指の計算は足し算、折れている指の計算は掛け算』ということを覚えるだけです。

例えば、7✖️8=56ですよね
これを指で計算するわけですが、まず左手で親指から小指まで順番に1・2・3・4・5と指を折っていきます。
次に6で小指を立て7で薬指を立てる。ま、普通に片手の指だけで数を数えていく方法と同じです。

同じように、今度は右手で親指から小指まで順番に5まで折っていき、6で小指、7で薬指、8で中指を立てます。
これで左手で7、右手で8を作れました。

左手で7
右手で8

では次に、今立っている指の数を計算します。立っている指の計算は足し算でしたね。
左手は小指と薬指の2本、右手は小指と薬指と中指の3本が立っているので、2+3=となります。

今度は、折れている指の数を計算します。折れている指の計算は掛け算でしたね。
左手は親指・人差し指・中指までの3本、右手は親指と人差し指の2本が折れてるので、3✖️2=となります。

あとはを並べるだけ。
ということで、7✖️8=56となるわけです。簡単ですね♪

フランス式指計算の方法 6の段

簡単に掛け算の答えを出せるフランス式指計算ですが、6の段のときはちょっと違います。
『立っている指は足し算、折れている指は掛け算』という考え方は同じですが、もう一つ『二桁になったら数字を分けて繰り上げる』という工程が増えることを覚えていてください。

例えば、6✖️7=42ですね?
これを7✖️8のときと同じように、左手で6を右手で7を作ってみます。

左手6
右手7

では次に今立っている指の数を計算をするのですが、立っている指の計算は足し算でしたね。
左手は小指1本、右手は小指と薬指の2本なので、1+2=となります。

『あれ?6✖️7=42なのに???』と思うのですが、とりあえず置いといて次に行きましょう。

今度は折れている指の計算です。折れている指の計算は掛け算でした。
左手は親指・人差し指・中指・薬指の4本、右手は親指・人差し指・中指の3本がが折れているので、4✖️3=12です。
ここで二桁になったら数字を分けて繰り上げるという工程が発生します。

折れている指の計算では12という二桁の数字になってしまったので、に分けて一桁ずつにします。
そして10の位だった1を立っている指の数3に繰り上げると、となります。

あとはを並べるだけ。
ということで、6✖️7=42となるわけです。

7の段よりも工程が一つ増えてしまいましたが、二桁になったら繰り上げると覚えておけばいいので簡単ですね♪

5の段までは覚えてね

とっても簡単なフランス式指計算ですが、これで正しい答えを出せるのは6の段から9の段までです。
1の段から5の段には使えないので、5の段までは暗記するしかありません。

でも今まで九九といえば9の段まで暗記しなきゃいけないと思っていたけど、5の段まででいいとなるとグン!と難易度は下がりますよね?
5の段までは、毎晩お風呂で湯船に浸かりながら歌うように繰り返していけば暗記できちゃうはずです。

「だから毎日お風呂に入ったらいいよ」と利用者さんに話しましたら、「別にお風呂じゃなくてもいいじゃん」と言われました。
まぁ、何でもいいけどさ…。

フランス式指計算 まとめ

掛け算だからって九九を全部暗記する時代は終わりました。
考え方として次の3つを覚えておくことで、掛け算も足し算や引き算のように指折り数えることができるのです。

  • 立っている指は足し算、折っている指は掛け算
  • 折っている指の計算が二桁になったら数字を二つに分けて、立っている指の数に繰り上げる
  • 5の段までは暗記する

掛け算の宿題で苦戦しているお子さん(大人にも)に、ぜひ教えてあげてください。
きっとうちの利用者さんたちのように、「おー!すげー!!」と感動してくれることでしょう^^

あと一つ注意点なのですが…
くれぐれも大人の方が外でフランス式指計算機を実践するときは、ぜひ頭の中で指を折るようにしましょう。
外で実際に指を折り斜め上を見上げて考えていると、結構目立ちますのでw